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あらたま認知症講座へ

更新日:2018年11月28日


先日、浜北の社協さん、永井さんから浜北のあらたま地区でこんなことやってます。と紹介を受けて、会を一緒に運営してくださっているゆきさんと一緒に勉強に行ってきました。



この日のテーマは、

「認知症の人とのわかりやすい接し方」

でした。日程表からこのテーマを見つけたときから、私は、絶対行くと心に決めていたのです。


認知症の母と接している自分にとっては、やはり戸惑いを感じながら日々いるからだと思います。


今年の夏に大好きだった祖父も亡くしましたが、その祖父も認知症でした。祖父と母が二人で暮らしていた数年間もわたしは、寄り添って通い続けていたので、とても他人事には思えませんでした。


このテーマの副題、【その人らしさを大切にしたコミュニケーション】って、日頃生活をしているとなかなか心がけること、実行が難しい、私は特に三人の子供を抱えながらだったので、とにかく急いでました。慌ててました。


だって、手が足りないんです。子供の要望を聞きながら、祖父の話も聞き、母がどんな対応をするか見ながら必要そうなときは助け船を出す。これを同じ空間の中でずっとしてました。


わたしも気が参りそうななか、しっかりしないと!わたしがなんとかしないと。

このとてつもない重圧感が更に空回りさせていたのかもしれません。


今も時々なりますが、ハムスターが籠の中でカラカラカラカラ音をたてて同じところを回る道具をするところを見たことがある方、わたしはまさにハムスターの気分でした。


必死に走ってるけど、一向に景色は変わらない。。。

そんな感じでした。認知症は良くはならないんです。


でも出来ることといったら、日々向き合うなかで、ちゃんとその人を理解すること、そうすると背景にあるものが見えてくる可能性が高いとのことでした。



講演のなかでも、

 同じことを何度も聞いてくる

支援者の悩み

毎日、日付や時間、予定など同じことを何度も聞いてくる。

毎回同じ返答をして疲れてしまう

当事者としては、不安だから知りたい、気になるから知りたい。


ついついさっきも言ったよね。とか、いい加減にあしらう。ことをしてしまうかもしれないが、その対応ではなく、紙に書いてあること、カレンダーに書いた予定を一緒に確認する方がよい。

とか、、、、


 置き忘れ、しまい忘れがある

支援者の悩み

鍵や財布、時計がないと大騒ぎすることがある。いつも何かしら探している状態


当事者としては、大切なものがなくなり焦ってしまう。自分がなくすはずがない。ここにしまったはず、誰かにとられた?

そんなときは、なくしたのー?と責めると、不安を駆り立てるので一緒に探し、ご自身が見つけられるよう支援する、、、といったように。。


認知症に家族がなったらやはり、認知症について学ばないと対応に戸惑います。学んでも出来ないときがありますが。。


でも、この講義を聞いていて、実例がすべて祖父に当てはまっていたので、祖父を懐かしく思い、ついさっきのことのように色んな日常を思い出しました。


祖父が在宅の頃、母にとにかく依存して頼っていたので、母の時間を作るべく、時々ショートステイにお世話になっていました。


祖父は家が大好きでしたし、ショートステイに向かうとなると、とても抵抗しました。

わたしは、子供を車に乗せ、母も乗せ、祖父を助手席に乗せて向かうのですが、車に乗せるのも一苦労。


ドライブが好きだったので、そんな誘いでなんとか乗ってもらい、遠回りをしながら向かいました。。

一番わたしも心が痛く、辛いのは着いてから建物に入ってもらい施設の職員さんにお願いするところでした。


おじいちゃんに、新しいところだったのでホテルみたいだね!おじいちゃん見てみようか、祖父は杖をついていたので、機嫌を損ねると振り回したりもしたのでなんとか機嫌をとりながら施設の方に託すのです。


わたしは母の娘です。


母がMCIの時から自分のことを後回しにしながら目の前の祖父のことを一生懸命している姿が見ていて心が痛かったです。


おじいちゃんのことも大好きなのに、抵抗しているおじいちゃんをここにお願いしないといけない現実がわたしも、胸が痛かったです。


でもやらないと母の時間はなかったのでしょうがなかったです。


その様子もこどもたちは見ていました。

おじいちゃん嫌がってたね。

大丈夫かな?


そんな風に言われても、優しく返せない自分もいました。。。



話がそれましたが、認知症の方と接するうえでのコミュニケーション法、ユマニチュードについても触れていました。


わたしも本で読んだことがありますが、実際入浴法を例にとり、作業療法士の方によるよい例、悪い例の実演があり、あるある~の中身だったので会場は盛り上がっていました。


♡支援者の関わり方によって、その人の尊厳を保ち続けることができる

本当にこれは一番根底にある大事なことだと思います。


当事者、支援者いずれも、日々目の前、頭の中の忙しさで余裕がないのが現実ですが、同じ立場だからこそ分かること、分かり合えること、また頑張ろう。と思えることもあると思います。


自分を少しでもリセットするためにも茶話会にいらしてください~


みなさんとお会いでき、話せることを楽しみにしています。


記事担当 山岸えり






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